葬式(葬儀)にかかる経費は決して安くないものですが、このなかには仏教的な慣習だけで意味のない無駄なものから、有ってもなくても先祖や大切な人の供養や成仏に影響しないものベスト3をお伝えします。

 

はじめに

これから書かせて頂くことは、古い慣習を見つめ直し誰でも大切な人が亡くなっても困らないようにと願うためにランキングにしてみました。

純粋に故人の供養や成仏に影響しないものを示し、その理由なども合わせて説明していこうと思います。

時代の変化とともに様々なものが変化していって当然のことですので、少しでもご理解いただけると幸いです。

では、ランキングをご覧ください。

 

1位 戒名

これは断トツの1位です。

戒名といえば信士・信女からはじまり居士・大姉や院信士・院信女また高額な院居士・院大姉といったようにランクがあり、金額も相場ですと10万円~100万円以上するものまであります。

これが成仏に影響するのかというと、残念ながら微塵も影響しません。

ハッキリ言いまして、戒名の効果はゼロです。

では、なぜ死んだ人に戒名を付けないといけないのかですが、昔の寺院保護のために収入を確保するために作ったものでしかないのです。

現代的に悪い言い方をすれば、「坊主のこずかい」です。

それを証拠に海外の他宗教に戒名というものがないのは周知の通りです。

世界の人口が約80億人いるうちの日本人だけが戒名にお金を払っていることが事実なわけで、戒名がなくても成仏できるのは然り、供養に何らの影響を与えないことが理解できると思います。

本来は、お寺が衆生救済を担って尽力されたりを願うのですが、もうそのような方々は激減してしまいましたので堂々の1位としました。

 

2位 開眼法要(御霊入れ)

お坊様によって、位牌やお墓に開眼法要と呼ばれていたりお性根入れ、また御霊入れや魂入れなどといわれるものですが、これも実際は重視するものではありません。

ここまで書くと、それは必要だろとおりの言葉を受けそうなものですが、これも宗教によって考え方の違いがあるわけです。

これは前回書いた位牌のところでも触れていますが、日本の宗教でも位牌(仏壇)さえ持たなくてよいといった有名な宗派などがあるわけです。

位牌がなくて過去帳に色々書くだけなのに、御霊入れをする必要がないということです。

そもそも宗教の考え方も様々で、亡くなれば神のもとに召されるという教えがあったり、阿弥陀如来様によって極楽浄土に行けるという教えまであるのです。

そこに、わざわざ故人の位牌やお墓に対して開眼したり御霊を入れる必要があるのかということにもつながり、そんなことをしないでも遺された人(遺族や家族)の思念で十分届きますし、存在がわからなくても近くに来てくれたりしています。

それに故人の開眼法要を行われているお坊様が開眼できたか否かなんて、それすら確認できない人が殆どであるといっても過言ではありません。

ただ仏教の教え通りにムニャムニャお経を唱えているに過ぎません。

というわけで、金銭的に余裕があれば法要も営まれてよいと思いますが、どうしても絶対にしないといけないかというと、そのようなことはありません。

 

《注意》仏像などの仏様の開眼は必須ですので、これにあらずです。

 

3位 仏壇

今世の住宅事情も変わってきて、最近の建物には一般的に和室はあっても仏間がないように生活形態も変化をみせています。

近頃は簡易仏壇やモダンな仏壇が流行ってきていますように、仏壇自体が絢爛豪華でなくても全然問題のないことがわかると思います。

極端な言い方をすれば、大事な位牌を安置することができれば手作りでも頑丈な棚の一部を使っても差し支えはありません。

ただし、お線香やロウソクを使ったりするので出火の心配がなければよいわけです。

なかには、御本尊や阿弥陀如来様(緩く開眼されるが望ましい)の掛け軸を祀ったりされるときは、それなりのものがあるほうが良いと思います。

これも仏壇は位牌などを安置するためだけのものなので、成仏や供養について何ら悪い影響を及ぼすことはないです。

もう時代の変化から大きな仏壇を購入する人も減少傾向にあり、認知されていっているのかなと感じます。

 

さいごに

現代の現実的なランキングになりましたが、参考にしていただければと思います。

まだまだ仏教的な慣習が根付いていますが、これも時代の変化によって数年十数年先には世間に気付いてもらえることと考えています。

 

今回書いたことは、仏教を否定しているのではなく良いものは推薦し省いていいものは変えていくべきなのです。

お寺様にも方向を見つめ直す時期ではないかと思います。

 

それでは、この辺で終わります。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>