歴史で隠れキリシタンのことを知る人も多いと思いますが、なぜ人々がキリストを拝んでいたのか書かれていないことから、とても胸の詰まる現実をお伝えさせていただきます。
はじめに
歴史や宗教は、その時代の権力者や指導者の手によって、都合の良いように書かれたり書き換えられたりするものです。
そのなかで、隠れキリシタンだった人たちが、どのような思いで信仰していたのか、少しでも知って頂ければと記事にすることにしました。
隠れキリシタンの霊の集団
やはりというのか、隠れキリシタンだった人たちの霊は集団となって、教会の周辺地域で成仏せずにいました。
今回、遭遇した隠れキリシタンの集団は、50名をゆうに超えて100名近くいたように思います。
彼らのなかには、女性や子供の霊も多数含まれていました。
だいたい、隠れキリシタンとみなされると、拷問の末に殺されたというのが現実だったようです。
なぜ隠れキリシタンがいたのか?
一部の人を除いて、多くは飢餓に苦しむ村人(農民)たちでした。
彼らは、生きることだけでも限界だったと言います。
集団の代表になった霊の男性の話から。。。
日々、食べるものがなく飢えに苦しみ、心が疲弊していた。
つらいことを堪え忍ぶ、精神力が必要だった。
自分たちの精神力では限界だったので、誰かに寄り添って欲しかった。
信仰したら、神様が寄り添ってくれるような気持がしていた。
まさしく、人が生きる究極の精神状態だったことが分かります。
何も楽しみがなく、飢餓に苦しみ、生きる希望もなかった。
そのなかで、キリストの神様だけが心の支えになったようです。
日本には、神様も仏様もいてるのに、不当な扱いや不幸であったために、村民の希望がキリスト様に向いたと推察されます。
ここで疑問が湧く人もいると思うので補説しますと、この当時のお寺は役所みたいなもので、救いになるものではなかったのです。
昔は神仏習合ということもあり、お寺同様に神社も政治色の強いものでした。
もちろん、仏様を拝んでいる人も多かったことも事実ですが、隠れキリシタンの人が言うには、キリストの神様は『空』にいるイメージだそう。
密告者が仕立て上げる隠れキリシタン
この隠れキリシタンの集団とは別に、若い女性の霊が先に現れていました。
彼女は隠れキリシタンとして連行され、御座の上に座らされ、拷問を受けているうちに亡くなってしまったようです。
気がついたら死んでいたとのことで、あまり死ぬ前の記憶がないようでした。
ところが、この女性は「阿弥陀如来様」を拝んでいたのに、密告者によって隠れキリシタンに仕立て上げられたようです。
ここで密告者の霊が現れますが、霊媒の首を絞めるは、思考を朦朧とさせてきます。
どうやら、己の悪行をさらけ出したくなかったようですが、強制的に口を割らせることにします。
すると、密告者の霊曰く、「あれは仏様の姿をしたキリストを拝んでいるのだと偽って、役人に通報した」と白状します。
なぜ、そのようなことを密告者がしたのか?(密告者の霊の言動)
「密告すると、お金がもらえた」
「そのために娘さんと家族全員を、仕立て上げて役人に売った」
「生きるために仕方なかった」「貧しくて貧しくて食べるものがなかった」
この外道である密告者の霊は、反省することもなく娘さんに謝罪する気もなかったので、浄土に導かず彷徨わせることにしました。
当時、村に密告者という裏切り者によって、キリシタンでない人まで仕立て上げられて、連行されて帰らぬ人となった時代です。
この女性に何か思い残すことはないかと聞くと、「生き別れになった、お兄ちゃんに会いたい」と言いますので呼んでみます。
やはり兄弟愛なのか、すぐに武士の姿をした兄の霊が現れます。
彼は隠れキリシタンだったようで、数珠に小さな十字架を付けていました。
その兄の霊の言動から。。
「仏様は自分の延長線上にあった、まっすぐ前を向いた先にある存在」
「イエス様や神様は、空にあると思った」
「空を見ると救われると思った」
この武士のお兄さんは、とても律儀な人でした。
兄との再会を果たし、少し兄妹の時間を与えてから、ふたりに成仏を勧めます。
すると、お兄さんの霊は「なんとか妹だけは成仏に導いて下さい」とお願いしてきます。
「自分はイエス様を拝んでいたので・・」と、妹を思いやるお兄さん。泣
「兄妹ふたりとも成仏に導きます」というと、お兄さんは恐縮したように感謝してくれていました。
阿弥陀如来様にお願いすると、ふたりは浄土へ上がっていかれました。
さいごに
あまりにも悲しい出来事だったので、記事にさせて頂くことにしました。
その時代その時代によって、歴史では明かされない悲惨な事実が埋もれているのです。
今世を生きる私たちも、ある特定の人間たちが実権を握る社会に身を任せていると、明日は我が身に降りかかるかもしれません。
自分だけは、この時代は大丈夫という、保証はないように感じます。
それでは、このへんで終わります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>