天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)とは、この世に生まれてきたすべての人が尊い存在という意味で、すべての人がありのままの自分で良くて、僅かでも卑下することは過ちであることを知るべき教えです。
はじめに
天上天下唯我独尊とは、お釈迦様の言葉ですが、人間が生きる根本とすべきものです。
読み方は、「てんじょうてんがゆいがどくそん」とも「てんじょうてんげゆいがどくそん」と、どちらの読みも正解です。
多くの情報がネット上にありますが、もっとシンプルに意味をお伝えできればと思い、記事にすることにしました。
ちなみに「卑下」とは、自分を低く評価する・自己否定などの意味です。
天上天下唯我独尊の意味
ひとりひとりが地上を含む宇宙全体のなかの唯一の存在であり、生まれながらにして尊い存在であるという意味です。
地位・名誉・職業・財産(収入)・学歴・心身状態といった付加する要素に関係なく、命そのものが尊いということです。
付加する要素とは、人のなかで優劣をつけるために人間が勝手に作った判断基準というものですが、それも肉体があるとき限定のもの。
死んで魂になれば、こうした判断基準は価値のないものとなり、各々の尊厳が復活します。
この尊厳こそが、生まれてくることによって損なわれることがあってはならないものです。
人間が生まれてくる本来の目的
本題に関係のないタイトルですが、記事全体で把握していただければと思いますので、順に書いていきます。。
ひとえに、人間が生まれてくるのは魂の成長のためで、何回も繰り返し生まれてきます。
いろいろなことが他者によって書かれていますが、人間が生まれてくる目的は幸せになるためではありません。
もちろん、生まれたからには幸せを追い求めるのは自由ですし、そんなことでもないと生きる楽しみもないと思います。
ただ本来の目的は、神の存在に近づくが如く魂を成長させるために、地上という場で様々な経験を通して魂を磨くことにあります。
幾度も転生するなかで、誰もが山と谷(幸福と不幸)を経験することになるので、今世の境遇はその流れの一つに過ぎません。
役に立たなくても生きるだけで尊い(本懐)
どんな境遇でも、その与えられた状況や状態を生き抜くことが、生まれてきた本懐を遂げることになるのです。
ここでいう本懐とは、(生まれてきた)純然たる根本の目的です。
精神の障がいや身体の不自由も、劣悪な境遇も不幸とも取れる人生も、すべて目的があってそうなっているのです。
多くの人は社会や世間体を気にしますが、そんなもの気にしなくても良いのです。
今世の境涯が魂の目的なのですから、如何なる状況にあっても流されてはなりません。
尊いとは、『きわめて価値が高い』『崇高で敬うべき』『貴重な』といった意味です。
社会に必要や不要なんて考えることが邪道
社会というのは、正しい面と間違った面の両方がセットになったものです。
というのは、いつの時代も一部の権力者や支配層による都合によって、奴隷制に似た格差を作るために人々に偏見を植え付けるのです。
そうしたものが、自分は必要ない人間と思わせている根源であることに気付き、生まれてきた真の目的を歪めているに過ぎません。
つまり。。支配層や権力者の利益のために、そう思うように仕向けられているわけです。
端的にいえば、いまの政治に携わる人たちこそが、社会に必要のない人間の典型的な代表例で、人に害悪を与えねばそれで良しです。
無気力・貧困・ハンディあっても尊い存在である
前述しましたが。。私たちの現在置かれている状況や境遇は、過去世からの流れによって影響を受けているのです。
誰もが転生を繰り返すなかで、色んな立場(境遇)を体験するわけです。
それが、たまたま今世の境遇に現れているだけですから、狭い視点でものを考えるのではなく広い目で捉えて下さい。
すべての人が尊いというのは、そうした恵まれた波も劣悪な波も越えながら生き抜くからこそ、この意味をなすわけです。
なにも。。優れているから、尊敬に値するから、尊いだけではないのです。
苦難に面していたり、将来の夢も描けなかったり、そうしたなかで生きることは大変なことですが、こうしたことも尊いのです。
人知れず悩み苦しみ悲しむといったものは、いっけん不幸でしかないように感じますが、それは魂の成長に欠かせない状況にあるということ。
人間の世界で蔑まれるような状況にあっても、山ばかり見ていても谷の状況は降りてみないと実際にわからないものです。
魂の価値であり霊格の成長は山も谷も知ることにあり、どちらか片方だけというのはなくて、いまが谷なら山も経験する時が訪れます。
まとめ
☆あなたという存在は、地上も然り宇宙全体を探しても、たった1人である。
☆あなたの代わりになる、まったく同じ境遇を経験してきた人は100%存在しない。
☆あなたが尊いのは、完全なる唯一無二の存在である所以。
☆社会の当たり前は、魂の世界では整合しないことが無数にある。
☆輪廻転生は山も谷も経験することにあり、片方だけにあらず必ず相反する時が訪れる。
さいごに
関係のないことまで書いてしまった感じがしますが、なにか気付きになれば幸いです。
それでは、このへんで終わります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>