霊・霊障・魔系

死後も成仏せずに20年以上彷徨っていた霊の話

死後も成仏せずに20年以上も彷徨っていた霊

死後彷徨う霊というものも、この世には多く存在します。それも供養をしてもらえなかったり、この世に未練や執着をもったまま成仏せずに彷徨ってしまうことがあるのです。この話はBさんの相談を受けて何回か訪問していた時に起こったときの話です。

 

成仏せずに彷徨っていた霊が何故現れたのか?

私が友人であるBさんから全く別の霊的な相談を受けて訪問したときのこと、ちょうどBさんの叔父さんの命日が数日前にあったとのことです。

事の発端は、Bさんという人は神仏やご先祖様を普段から大切にしている人で、親族の命日を覚えているときは命日に故人の好きな物を供えたり手を合わせることをされていたようです。

それが、たまたま親族の叔父さんの命日を思いだしたので供養をすることにしたそうです。

その命日にBさんは、叔父さんの好きな日本酒の熱燗をテーブルの前に置いて「叔父さんの好きなお酒を用意したので飲んで下さい」と供えて手を合わせ、その日は何もなく終わりました。

数日後、相談を受けて訪問した時期が2月という寒い時期のことでしたが、Bさんの家に向かう途中に風邪をひいたときの悪寒のような寒気が襲って来ることになります。

その日はBさんのところで食事でもしながら話を聞くということで呼ばれていたのですが、私はあまり寒さから普段から飲むことのない焼酎のお湯割りをBさんに頼んで出してもらい立て続けに2杯飲むことになります。

それでも寒気が一向に収まらない異常さを感じました。

念のために断っておきますが私は普段飲酒をしなくて、人がいれば付き合い程度にビールを飲むぐらいで、焼酎や他のお酒を好んで飲むことはありません。

少し霊的に違和感を覚えた私は、Bさんに叔父さんという人が亡くなられた経緯をお伺いすることになります。

するとBさんが説明してくれたのは、その叔父さん東北の冬の寒いなかを親族に会うために相当長い距離を歩かれたようで、親族の家を訪れたときには凍えながら顔色蒼白になっていて「寒いから温かい日本酒飲ませてくれ」といって日本酒を飲んだあと、そのまま亡くなられてしまったそうです。

やはりと思った私は、Bさんと食事の後にBさんに霊媒になってもらうわけにもいかないので、ペンデュラムというものを使って問答することにしました。

このペンデュラムですが使っている最中は霊の気配を同様に感じることができるので、霊媒に憑依させるほどの正確さはなくても霊的なものの特定や簡易的なものは読み取れます。

すぐに叔父さんという存在がペンデュラムというものに乗ってきたので、Bさんには申し訳なかったのですが邪霊でないことを確認などをするために脅し(何故か怖がるものが多いので・・・)を交えながら、問答していきます。

 

霊として20年以上も彷徨っていた理由

この叔父さんという人、もう昔の話ですが離婚後に地元を離れて一時音信不通状態だったとのことで、人生に色々と訳があったことが推測できます。

Bさんの話によりますと、離婚したことで家族とは疎遠になり年齢的なこともあり、実家の親は他界していて誰にも供養はしてもらっていなかったことが判明します。

そのために供養してくれた親族Bさんの思念を受け取った叔父さんの霊は、Bさんの元に居座ることになってしまったのです。

ここで一番大切なことは、供養というものは仏教の法事を形式的(事務的)に執り行っても、成仏できる故人は生前から問題のない生活を送ってきたものに効果がある程度です。

この叔父さんのように生家(実家)があっても、離婚した頃には両親も他界して兄弟もバラバラに生計をもっているようなときは、供養もされずに数十年も何かに執着したり死ぬ寸前の苦しみが消えないまま彷徨う故人の霊もいるのです。

それで供養もしてもらえず頼るものがいないために、Bさんの供養に反応してしまったということです。

彷徨っていた霊が起こした霊障

○私に憑依し寒気を起こし日本酒を飲む

○Bさんに憑依し普段飲まない焼酎のお湯割りを何杯も飲み出す

○Bさんが買い物中に、Bさん本人が飲まないような生家に常時あったものと同じような飲み物のラムネのジュースを飲む

○供養に叔父さんが郷里の匂いに近い線香を何回も焚かされる

○座っているBさんの腰を人が触ったように触る

○のれんが風もないのに人がめくるように動いたり揺らめいたりということが起きだす

○暖かくなった時期にダウンジャケットを着て熱いうどんを食べて、普段汁を最後まで飲まないのに全て飲み干す。それもダウンジャケットを着たままという周りからみると明らかに異様な光景だったそう

○家にいても、他に誰もいないのに人が通ったような気配が日々起こる

○Bさんが体調不良を起こし頭痛を伴い起きれなくなる(数体の邪霊が乗りかかる)

○廊下を這いつくばる霊が視える

○Bさんの視野に部屋の空間を黒い点のようなものが無数に視えるようになる

 

といった怪奇現象的なものが起きました。

 

彷徨っていた霊を成仏させる方向に指南する

当初はBさんに対して執拗に関わるので供養をやめさせて、私も叔父さんの霊を脅して霊障を止めることをすすめました。

すると、その叔父さんや叔父さんに絡んでいた邪霊がキツい霊障を起こすことになってしまったので方向転換という形をとることになります。

いくら霊障を起こすといっても親族なので、数日後にBさんに供養をしてあげるように指南し、叔父さんの霊に対して供養する代わりに次の命日までに成仏の道へすすむための準備をしてもらうようにしました。

そうすることによって霊障が徐々におさまり、叔父さんの霊も大人しくなり何か霊障を起こすこともなくなり、静かになっていきました。

 

さいごに

この記事でお伝えしたかったことは、供養ということをするときは思いつきや情などから安易にしてしまうと、故人の霊が縋ってくることがあるということです。

縋(すが)るだけなら良いですが、霊というものはケースによっては1体でなく複数体になることもあり、今回のように稀に霊障を受けてしまうことにもなりかねません。

本当は心情的に親族であれ他人であれ、亡くなり方によっては供養をしてあげたい気持ちに駆られるかもしれませんが、供養するなら最後まで責任をもってしてあげて下さい。

これは私の経験として失敗談でもあり、学ばせて頂いた案件になりました。

 

では、この辺で終わります。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>

 

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