堪えられないほどの辛いことや苦しみには、人間つまり魂にとって大きな意味をもつものであり、生きるうえで幸せや楽しいことに比べられないほど、不可欠なものとされるものです。
人が生まれてきて様々な経験をすることは、生きるという醍醐味です。
死んで肉体がなくなれば経験できないことが、生きているとき限定で訪れます。
嫌なことも、願わくば経験したくないことも、本当は人生で大切な1ページです。
生まれてくる目的は様々な経験をすること
夏目漱石は、『何らかの目的をもって生まれてくる人間などいない』と言われていましたが、それは後天的なものに対しての見解です。
生まれる前から、やりたいこと・なりたいものなどの願望を意味しますので、たしかにそれは間違ってはいないと思います。
人が生まれてくるのは、過去世から続く内面的なマイナス面を補うためでしかありません。
それは、性格・精神面・視点・捉え方・忍耐など、自分の欠点となるものに気付き、それらを修正したり克服していくことにあります。
幸せや思い通りになるような楽しい日が多い方が絶対いいに決まってるのは、個人的にも思います。
しかし、寿命という期間限定の命は、魂の世界に戻ったときからすれば、一瞬の出来事でしかないのです。
時代が変化しても科学で証明できないものが、この世に多く存在するものの一つに魂の世があるわけです。
辛く苦しいことは、すべて意味のあるもの
人それぞれに、家庭環境・人間関係・境遇などが違うように、各々が必要なステージに遭遇したり身をおきます。
このステージは、楽しかったり幸せなものも含まれますが、どちらかというと辛い苦しいといったものほど、生まれてきた目的に直面している状態といえます。
死別・劣悪な状況・不運・不幸・不遇・などが、それらにあたります。
死の悲しみを乗り越えることは、命の儚さを知ることであったり、出会いがあれば別れが訪れる不常を知ることだったり。。。
劣悪な状況は、それに堪えることで生きる強さを身に付けたり、どのように打破するか勇気をもつことだったり。。。
不運が起きるのは、その不運が自分の行ないや欲望が元凶になっていないか、改心することだったり。。。
不幸に堪えうる精神(忍耐や我慢)を手に入れることだったり、小さなことから感謝することや考え方の視点を変えるものだったり。。。
不遇という、才能や実力が世間並みに認められなかったり、人格や性格に見合わない境遇だったりするとき、自分の身の置き方を考えるものだったり。。。
この世に生まれてきたことで、自分という魂の学びは何だったのか、知ることはとても大切なことです。
さいごに
人間の考えと魂(霊)の世界では真逆な部分があり、恵まれた荒波の少ない人生は生まれてくる目的がなかった不幸な魂といいます。
逆に、逆境は魂の学びになる機会に恵まれた、望ましい魂として位置付けます。
書物や何らかの情報を得ても、机上では得られないのが体験であり経験です。
それらは乗り越えることで、人という魂の年輪を深く刻み、実のあるものになっていきます。
できるならば避けたいものですが、必ず意味のあるものとして、少しでもご理解いただければ幸いに思います。
それでは、このへんで終わります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。m(_ _)m