輪廻転生という、この世に生まれ直すという再生する回数について様々な説明があるようですが、それほど再生してくる回数は多くないと考えています。この地上という世界が霊的な生活の中で極めて過ごしにくいといった理由があるからです。再生について個人差はありますが輪廻転生について説明していきます。
輪廻転生とは
生あるもの全てが何度も生まれ変わりをすることをいいます。
しかし輪廻という文字のように、車輪が回るように絶え間なく生まれ変わるという意味ではありません。
そこに人間というのは意思があるので、そう簡単に生まれて直して来ようとは思えない理由があります。
輪廻転生という、一見して自由意志で思ったときに何度も生まれ直せるとか、周期的に時期がくれば問答無用の如く再生してしまうように感じますが、そのようなことはないのです。
この生まれ変わりという転生ですが、生まれ直してきたときには前世での記憶がほぼ消えてしまい、あたかも今世に初めて生まれてきたとさえ錯覚してしまいます。
もし前世の記憶をもったまま生まれ直すということは、霊的な成長に弊害がおよぶためだったり、苦しい境遇の延長を好まない人が想像以上に多いということにもなるためです。
そこには輪廻転生という自然の摂理に似た同じ繰り返しをするなかにも、全く同じではない変化というものが織り交ぜられているのと同様のことが起きるようなものです。
輪廻転生が多くない理由とは
輪廻転生という人間は車輪の如く生まれ直すように捉えがちですが、いま置かれている地上という世界は霊(魂)にとって過ごしやすく快適な場所ではないということ。
人間は肉体があるために、生老病死という煩わしさに苛まれることにもなるのです。
もし肉体というものがなく生きていることを考えてみて欲しいのですが、老けることもなければ病気や痛みもなく死というものに対しても恐れなくて良いわけです。
そのほかにも肉体を持つために容姿や所作にも影響を与え、人によっては苦しみや生きづらさに苦しんだり悩む材料にもなるのです。
このように人間の肉体というのは、様々な悩みや苦しみの根源を生むものなのです。
それだけではありません。。。人間という醜い精神を纏い(まとい)社会という流れに従い肉体の維持のために仕事をしてお金を稼がないと生きていけない苦労まで背負うのです。
いまのネット社会のように誹謗中傷する醜い心を日常的に目の当たりにしながら人生を全うしていくわけです。
霊(魂)にとって、このような見苦しい肉体や世の中に誰もが輪廻転生をしたいとは望まないほうが一般的といえるのです。
人間の世界でいわれる成仏や浄土といったものがありますが、このような世界は現実的に存在しており、人間が死に肉体を棄てて霊(魂)に戻って何れはその世界に身を置くのですが、現在からは想像も出来ないほど恵まれた場所です。
少しだけ触れますと、争いのない平穏な世界でお金のことを考えなくても欲しいものは容易(たやす)く手に入り、行きたい場所にも思うように行ける世界です。
もちろん生老病死といった不安に脅かされることがないところです。
このような世界に行ったとして、誰がもう一度地上という世界に再生しようと思うのでしょうか?
先ほども書きましたが、自由意志で思ったときに地上という世界に生まれ直そうと思うまでには相当の期間がかかってしまうのが現実というわけです。
たしかに自由意志ということでいえば、自由意志で輪廻転生という再生は叶いますが誰もが早急にとも望まないために違うと書いたのです。
それほど人間が身を置く地上の世界は霊(魂)にとって過ごしにくい場所なのです。
いわば地上という場所は修行の場であり鍛錬するための一時的な世界でしかありません。
これは、ひとえに霊(魂)が成長するためのステージでしかなく、幸福を追求するところではないことを人生を全うすれば理解できるものなのです。
ということで、人間にとって輪廻転生という回数が多くない理由があります。
さいごに
今回は少し短めに書きましたが、輪廻転生が数千回数万回ということは有り得ないことであり、地上という人間が過ごす世界はそれほど好ましい場所とは言えないのです。
それでも再生を願い、この地上に生まれ直そうと願って叶ったからといって、希望通り相応の肉体を纏えるかどうかも100%ではありません。
多くの霊(魂)が再生を試みますが、新生児として地上に身をおけるようになるかは確率的に高いとはいえないわけです。
日本の出世率を見ても分かるとおり減少傾向ですから競争率も厳しいことも然り、簡単に申しますと需給のバランスと星の数ほどいる無数の霊(魂)のなかに再生を願うものが相当数いるわけですから、再生が容易に叶わないものも必然的に増えることになります。
いま生まれてきているのも奇跡といえば奇跡に近いのですが理解しにくいですよね。
仕方のないことですが、これが輪廻転生の現実ということです。
ではこの辺で終わります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>