悪事を繰り返してきた集団に属していた人が頭角を現したり代表となることで、何かが大きく好転することを期待するよりも、同じ穴の貉であるがゆえに一長一短である視点を持つことの方が賢明と思われます。
はじめに
同じ穴の狢(むじな)とは・・・
一見すると別々のように見えるが、実は同じ思考であり仲間である。
同じような悪い目的のために、協力した人々のことをいいます。
朱に交われば赤くなるが基本
人間は付き合う人や団体に影響を受けやすいことわざから引用です。
最初は清らかな心を持っていたとしても、長い期間団体に属していれば、当然に心は団体のカラーに染まってしまうのです。
そのカラーがドス黒ければ、その人の心もドス黒くなっていて然りです。
ですから、染まってしまった人が頭角を現して良いことを発信していても、注意しなければいけないのです。
水が違えば生き続けることは難しい
イトケンの随分前の話になりますが、営業で詐欺まがいの会社に入ったときに、辞めたくて仕方ないことがありました。
人を騙すような営業は自分に合わず精神的にキツく、まわりの社員が喜んでいても馴染めず、人種が違うと思いすぐ辞めました。
このように会社であれ団体であれ、自分の水に合わないなかで過ごすことは、並大抵のことではないわけです。
人間の社会は倫理や道徳によって、多種多様な人が一緒に共存できるようになっていますが、企業や団体には欠如している所も多々あるのです。
そうしたところでは、どうしても水の色が違うことがあり、誰もが同じように共存することは困難になります。
同じ穴の貉は首の付け替えでしかならず
悪事を数十年行なってきたような団体に属している場合、そのなかで代表が変わっても少し方向が変わる程度です。
そうした団体の悪事によって多くの人が苦しんでいることに、異論を唱え続ければどうなると思われますか?
昇進はおろか、その団体から追い出されるのがオチで、賛同しているから昇進も代表の座も得ることが出来るのです。
まして悪しき団体の派閥争いに勝利することは、その派閥がやりたい方向に変わるだけのことで、根本は変わりません。
人々に寄り添ったこともあるかも知れませんが、また違う良くないことも推し進める。
つまりは、手放しでは喜べない一長一短の状況になるということです。
そして。。。長きにわたり団体を継続してきたということは、そのなかの派閥の権力者が影で糸を引いている可能性が高いのです。
団体の代表なり頭角を現したとしても、影の権力者の了承なしでは、事を進めることもままならないことでしょう。
要するに、数十年根ざした悪業は、形を変えただけで続いていくのです。
さいごに
大きな力をもつ団体や企業には、内部は然り外部にも影の権力者が介在するものです。
一難去ってまた一難、少しでも先を見据えて進んでいって頂ければ幸いです。
それでは、このへんで終わります。
さいごまでお読みいただきまして、ありがとうございました。<(_ _)>